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「羊をめぐるマーケティング=A WILD-SHEEP-CHASE MARKETING」のベータ版である「戦略的クロスメディアマーケティング」の出稿原稿ライブラリーです。
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2004年 11月 15日
専門雑誌「 BtoB 」(部数 45,000)と「 Media Business 」(5,000)を発行するニューヨークのCrain Communications Inc. のサイト「B to B Online」で、10 Great Web Sitesというアーカイブ(2004.9.13付)を見つけたので報告します。
優れた B-to-Bのサイトの内側を観察し、どのように運営しているか、何を学ぶことができるかを把握しよう、ということで記事の構成は: ・ 選定された企業の基本情報(所在地、主なターゲット、ウェブの運営責任者、ウェブの規模=担当する社員数、直近の更新日、ページ数)の紹介 ・ Key Web executiveへの取材(責任者が自社の特徴を語る) ・ 2名の専門家の短評 Shane Ginsberg(以下G:)、Jakob Nielsen(以下N:) となっています。10社のリストとお二方の短評をはしょって紹介します。( )内は評点:100点満点。 1) Hewlett-Packard Co. (98) G: HPのサイトで特に印象に残るのは、不規則に拡大していく製品群やサービスをトップページにコンパクトにまとめていることである。一貫したレイアウトとナビで、顧客企業やSOHOのユーザーの要望に見事に応えている。 N: カテゴリー分けが巧みだ。写真がシャープでシンプル。とりわけ検索に優れている。購入希望の製品を検索すると、関連した一番重要なところへ、すぐにリンクできる。概要、技術サポート、製品、そしてマニュアルほか、いずれへも移動が容易。 2) Nextel Communications (96) G: このサイトは、Nextelのマーケティング・アプローチの先進性を示している。写真は、加工をほどこしていない。製品、加入手続き、サービスの間のバランスが絶妙である。これは簡単にできる仕事ではない。 N: 大変に調和のとれた輪郭をもっている。スキャンが可能で、要望するものを簡単に取り出せる。潜在客にとって、自分がいまサイトのどこにいるのかを、すぐ確認できることは重要だ。拠点地図が印象に残った。他所のサイトでは地図は大切にもかかわらず、曖昧で、見づらいものが多いからだ。 3) AT & T Corp. (95) G: 複雑さが増す市場の中で、AT&Tはサイトによって、競合から一歩抜きん出ている。 AT&Tは、使い勝手に焦点を定め、明快な構造の情報アーキテクチャアによって、錯綜した情報もスムーズに伝達している。 N: ナビが強力だ。私自身が、インターネット接続サービスに関わりがあるだけに、ATTのサイトが、力強い言葉で手短に記述されていることをうれしく思う。ビジネスマンは読む余裕がないので、ポイントを記すべきだ。トップページのフラッシュ動画は悩ましい。すぐ止めるべき。 4) Gateway Inc. (95) G: 現在、Gatewayは、e-コマースの中で最も厳しい直販分野の殉教者である。競合他社が、価格、流通、サービス、ブランド、選択と、容赦なく攻撃してくる時、Gatewayは「顧客サービス」に足場を置いている。リモート・アシスタンスのような特徴のあるサービスが、通常の安売り業者とGatewayを区別している。 N: サポート分野がよろしい。もし、顧客がノートパソコンの型式が分からなくても、Gatewayは、どこに型番が記載されているかを教えてくれる。 5) Xerox Corp. (95) G: 各ページは総合的で理解しやすい。全製品が同じフォーマットで紹介されている。競合情報、製品の利点、総合的なサポート(人的支援を含む)、購買時の選択肢(所有前も含む)ほかの詳細情報を得られる。これらは、平易な言葉で説明がなされており、よい。 賢い顧客の獲得のために、客の輪郭を掴み、資料をプリントして送付することができ、顧客は印刷物から情報を得る。 N: このサイトは、製品と価格の比較については、非常に攻撃的だ。しかし、その情報はまさに顧客が望んでいるものだ。Xeroxは、各製品の特徴を熟しているから、顧客を志向した(分かりやすい)言葉で説明できる。技術分野に関して見た時にも、全体が分かる情報を得られる。Xeroxの製品を所有した場合のトータルコストも教えてくれる。とにかく、製品分野は出色の出来映えである。 6) Alcoa Inc. (94) G: ビジュアル面、情報の豊かさ、機能ともに、実に首尾一貫しており、洗練されている。地球規模で展開する重厚長大企業中では優れたサイトといえる。各国語を採用しているように、グローバルな展開と進出先との分業も見事である。構造のしっかりとした検索結果が素晴らしい。 N: まず、このサイトで、製品による分類とAlcoaが参入している多様な市場を見ると、同社の全貌が分かる。製品はきちんとリスト化されているが、他のサイトと比較すると、やや特殊かも知れない。製品カテゴリー、あるいはサブカテゴリーを2行か3行で説明 しているのは、非常に使いやすい。 7) APL Ltd. (94) G: 「来週、アブダビから広島へ行くコンテナ船のスケジュールと条件を教えて欲しい?」 APLには、即答ができ、ビジネスに直結する顧客重視の総合サイトがある。顧客は運輸会社であるため、APLは、主要な積み出し情報とサービスを重視している。 N: APLは、サイトを訪問する顧客の要望が正確に分かっている。顧客はコンテナを使った運輸を扱っているから、コンテナの船積みの状況を移した1枚の写真を見るだけで済む。サイトからは、同社のニュース(=積荷情報)が的確に報じられている。積荷の追跡ボックスを、トップページのちょうど左上に配置しているが、それは賢明だ。大勢の人々が同時に、このサイトを使う場合を考えれば、追跡ボックスをトップページに置く事は正しい。 8) National City Corp. (94) G: 暖かく、ふわっとしたイメージとクールで効率的なコンテンツという特徴の間で、完璧なバランスをとっている。コンテンツのデザインは明確であり、上手に構築され、一貫性がある。しかし、このサイトを第一級のものにしているのは、人間味あふれた、キメ細やかな触れ合いである。写真と筆写体の見出しが温かく、普段着感覚だ。必要な財務サービスと働きを、きちんとしたパッケージで提供してくれる。 N: このサイトの一番優れた点は、シンプルで直接的なインターフェイスをもっていることである。それぞれの希望のサービスへなかなか行き着けないサイトが多い中、顧客の主要な要望に、平易な説明を行っている。 9) Uline Inc. (94) G: ストレートでプロ向けのサイトである。業務用の梱包資材は、e-コマースの真価(便利さ、豊富な製品情報、簡便さ)が発揮できる分野である。このサイトは、まさしくB-to-Bの商取引を成立に寄与している。オンライン発注と同時に、納期を算定するシステムも素晴らしい。 N: 写真を非常に上手に使っている。梱包資材であることが即座にわかり、しかも郵送用の筒と箱であることも判明できる。これは、素晴らしいことで、要を得ている(to the point)。分野は違っても全てのカテゴリーで道理にかなっていることだ。収縮ラップをクリックすると、製品が見れ、同時に価格も入手可能。大半のB-to-Bサイトでは、コスト関係を知る事が困難だが、Ulineのように全てが分かるケースは珍しい。 10) Armstrong Holdings (91) G: このサイトでは、製品ラインと顧客の関係をつくるために、上手にフラッシュを使っている非常に系統立っており、ユーザーには、いろいろな方法―楽しい手法―で、製品カタログを体験してもらっている。 N: このサイトのようなリアリティこそが製品カタログの代替を果たしている、との一言に尽きる。床材の数が膨大でも、顧客は、まずタイプから選択できるし、カラーや仕上がり状況からでも、選択が可能だ。つまり、どれをとっても選択基準となるツールを用意しているので、顧客は希望通りの床材に絞り込むことができる。顧客が要望に沿って閲覧しやすい。このようなB-to-Bサイトは少ない。
by contentscreate
| 2004-11-15 11:17
| クリエイティブ
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