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「羊をめぐるマーケティング=A WILD-SHEEP-CHASE MARKETING」のベータ版である「戦略的クロスメディアマーケティング」の出稿原稿ライブラリーです。
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2004年 11月 30日
クリス・アンダーセンというWIRED MAGAZINEの主席編集員が、10月12日付けでwired.comに刺激的な記事を寄稿している。タイトルは「The Long Tail」。
前提は有名なパレートの法則、社会全体の富の80%は20%の人間に集中しているというあれ。マーケティングの文脈では、利益の80%は上位20%の商材(または顧客)から生まれる、などと引用されることが多いようですが、そこで切り捨てられる80%の商材(または顧客)のことを、Long Tailというのですね。筆者はDragon's Tail(龍のしっぽ)と呼び習わしておりますが。 さて本題。冒頭のリードを筆者訳であげておくと ヒット・チャート上位の数少ないメガ・ヒットから生まれる巨額の利益は、もう忘れたまえ。エンターテインメント(ここでは書籍、音楽、映画のソフト販売のこと:筆者注)の未来は、ネット上にまたがる何百万ものすきま市場にある。 ということで、マス・マーケットでは金科玉条パレートの法則で切り捨てられてきたLong Tailが、ネット市場で大きなパワーを持ち始めた、というのが大筋です。 これが事実なら痛快だ。パレートの法則が拡大解釈されて、大きな顔をして表通りを練り歩くのを苦々しく思っているお方も居られるに違いない。だいたい、自然界ではごく普通に出現するスケールフリーの現象(新ネットワーク思考)が、マーケットにも適用できるからといって、いきなり「だから集中と選択」はないでしょう。ま、こんな時代ですから、それはそれでかまわないが、「売上はすべてを癒す」中内流の拡大と分散も懐かしい、などと筆者などはひねくれておった次第。データを見てみましょう。 1)RHAPSODY(オンライン・ミュージックショップ)では、売上の22%は、タワーレコードにない705,000曲で上げられている。 2)NETFLIX(オンライン・DVDレンタル)では、ブロックバスターの棚には並ばない24万タイトルが、売上の20%を占める。 3)AMAZON(オンライン書店)では、実に売上の57%が、バーンズ&ノーブルの最大店舗にも在庫のない220万タイトルの書籍で占められている!!! う~む。3)にはびっくりですね。1)2)も一見たいしたことはない数字ですが、販管費まで考慮にいれると、がぜん現実味をおびてきますね。事実、これらのデータを引用しながら、クリスは、来るべき「The Long Tail」経済学を3つのルールに要約して見せてくれます。話はエンターテインメント市場に限られていますが、わたしたちのクロスメディア・マーケティングにも通じるところがあるので、ここで紹介させていただきます。 Rule 1 : Make everything available. 参照のために、私たちの4つのフェーズを掲げておきます。 P1(集積):商品の価値を高める情報を、すべて集めること P2(選択):特定のユーザーに役に立つ情報だけを、そのユーザーの視点で選り分けられること P3(編集):ユーザーがさっと理解できる形に組みなおすこと P4(クロスメディア):利用できるメディアはすべて利用すること
by contentscreate
| 2004-11-30 11:49
| マーケティング
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